本ブログのタイトルである「竜宮小僧の旅案内」は、NHKの大河ドラマ「女城主 直虎」に、姿はないけどたびたび登場してくるので、それを拝借しました。直虎にゆかりのある浜松市には、困った人を知らぬ間に手伝ってくれるという竜宮小僧伝説があるとのこと。
これにあやかり、旅の悩みや案内を少しでもお手伝いできればという目的で、このタイトルを付けました。読者のみなさんに少しでも参考になれば幸いです。(本サイト運営者より)
直虎のゆかりの地、浜松と龍潭寺
ゴールデンウィークに直虎のゆかりの地、浜松に行ってきました。竜宮小僧を本ブログタイトルで使わせていただいたこともあり、その報告も兼ねて、井伊家の歴史の地をこの目で観るため足を運びました。今回は車での旅です。
まずは、直虎の叔父である南渓和尚と次郎法師となったおとわが仕えた井伊家菩提寺の龍潭寺へ向かいました。テレビの影響とゴールデンウィークということもあり、多くの人が訪れていました。思っていたより、かなり大きなお寺でした。山号は万松山です。山門にその山号が刻まれています。
さて、拝観料500円を払って龍潭寺内部に入ります。入ってすぐ、お守りやお土産を売っていますが、ここは最後にとっておきましょう。
そのまままっすぐ鶯張りの廊下をいくと左側に本堂の南側の庭園が見られます。思わずカメラのシャッターを切りたくなります。龍潭寺は庭園が有名で、この南側の庭園もきれいですが、特に本堂の北庭は石組みと池の調和が見事です。築山の周りには心字を象った池、そして中央に守護石、左右に仁王石、中央手前に礼拝石(坐禅石)が配され、また、多くの石組みと築山全体を見渡すと、鶴と亀の形が見えてきます。こうした解説も本堂に座りながら聞けます。
本堂で参拝した後、井伊家霊屋に向かいましたが、この日は人が多く、かなり並んでいたので直接の拝観は諦め、外から拝ませていただきました。
本堂を見学した後は、井伊家墓所に向かいます。直虎を始め、初代共保、直盛、直親、直政が眠る墓所です。霊屋で直接拝めなかった代わりに、ここで手を合わせて井伊家の先祖たちをお参りしました。
その後は、龍潭寺の裏手にある井伊谷宮に向かいます。井伊谷宮の祭神は井伊家でなく、宗良親王です。ではなぜ井伊谷宮が井伊家のゆかりの場所なのでしょうか? それは井伊谷宮にある井伊社に祭られているのが第12代道政とその息子である高顕だからです。ここには直径5、6cmほどの円形の手鏡の形をした木製のお守り「手鏡守」(初穂料1,000円)があります。裏側に願い事を書いて、表の中心に書かれた直虎の「直」を井の字で囲み、さらに手鏡の周囲に沿って円を描いて、井伊社に奉納します。手持ちの部分は外れるようになっておりお守りとして持ち帰ります。
直虎のゆかりの場所、共保公出生の井戸、渭伊神社、天白磐座遺跡
龍胆寺を見学した後は、あのおとわや亀の丞、鶴丸がいつも竜宮小僧を探しに立ち寄った井戸、共保公出生の井戸へ向かいます。龍潭寺の入り口から徒歩2分くらいの場所です。畑の中に忽然と現れます。元々龍潭寺にあったものをこちらに移設したそうです。今は足場工事をしていて若干外観がよろしくないですが、それでも観光スポットだけあって次々と人が訪れます。井戸は石組みで井の字になっています。
その次は、渭伊神社を目指します。井戸から徒歩でも15分ほどで行けるとのことでしたが、若干疲れていたので、そこに一番近い浜松市地域遺産センターの駐車場に止めて、そこから歩いて行きました。7~8分で渭伊神社に着きました。井の国の中心となる古代以来の神社で、井伊家の氏神となっています。その裏手の丘には古墳時代の巨石祭祀の遺跡、天白磐座遺跡があります。この巨岩には圧倒されます。古代の人々が祭祀を行った場所ということもあり、パワースポットでもあります。ここでしばらく気を感じてください。大河テレビでは、おとわや亀の丞、鶴丸たちが遊んだ場所で、撮影場所としても使われました。
直虎のゆかりの場所、龍潭寺への行き方と駐車場事情、そして浜松城
JR浜松駅より車で40分、東名高速浜松西ICより20分ほどです。龍潭寺には無料の駐車場があります。これに加えて、ゴールデンウィーク中だけなのかはわかりませんが、臨時駐車場として付近のスペースを駐車場にしていたようで、それほど待たずに駐車できました。
龍潭寺から、それ以外の直虎ゆかりの主な場所へは徒歩圏内なので、コンパクトな観光ができます。他にも直虎ゆかりのスポットはありますが、とても1日では回り切れません。今回行ったコースがおすすめです。
お時間があれば出世の城、徳川家康が築いた浜松城へ立ち寄られるのもいいです。駐車場は浜松城公園の無料駐車場があります。ホテルコンコルド浜松の前です。私はこの駐車場を知らずに市役所の有料駐車場に停めてしまい失敗しました。
最近では天守閣の城石からハートの形をした石を探すことが流行っており、恋人たちの聖地としてのパワースポットにもなっているようです。浜松城には3つのハートの石があります。天守閣の城石に2つ、そしてもう一つは?探してみてくださいね。
私たちが訪れたときはちょうど浜松まつりの初日で、昼間は凧揚げ合戦、夜は御殿屋台引き回しが行われていました。浜松城に寄ったあと、ちょうどその御殿屋台に出くわし、見ることができました。御殿屋台は各町ごとに精巧な彫刻が施されており、提灯に照らされて幻想的な姿で練り歩きます。屋台の上では子供たちが太鼓や笛などでお囃子を奏で、賑やかなひと時を体験することができました。
最後に浜松城の近くにある元城町東照宮に参拝しました。ここもパワースポットで、出世を願う方は、浜松城とセットでここを訪れてください。家康公と秀吉公の銅像があります。この2人の間に入って、写真をとりパワーをもらいましょう。
まとめ
浜松の直虎のゆかりの地を訪ねる旅はいかがでしょうか?今回はなかなか濃い旅になったと思います。直虎をもっと知りたい方、ぜひ訪れてみてください。少しだけ直虎の時代に近づけた感じがして、歴史のドラマの中をちょっと覗けたような感覚になります。そして、直虎ブームにあやかり、パワースポットでよい気をもらってきてください。
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