北欧の秘境「フェロー諸島」。その美しさはまるで絵本の世界のようで、訪れる人を魅了してやみません。
デンマークの自治領でありながら、日本ではまだあまり知られていないこの島々。春から夏にかけてのベストシーズンに、ぜひ足を運んでみてください。この記事では、フェロー諸島の基本情報や観光スポット、交通、治安、食事まで、初めての人にもわかりやすくご紹介します!
フェロー諸島ってどんな場所?
フェロー諸島は、デンマークとアイスランドの間に位置する18の島々からなる小さな群島です。総面積は約1400平方kmほどで、沖縄本島と同じくらいの広さ。ただし山がちで平地が少ないため、人口はおよそ5万人ほどと非常に少なめです。
多くの島がフィヨルド地形になっており、ダイナミックな山々と入り組んだ海岸線が、まさに“自然の絶景パノラマ”を作り出しています。
フェロー諸島の基本情報
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位置:アイスランドとノルウェーの間、北緯62度・西経7度付近に位置します。
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構成:18の島々からなり、総面積は約1,399平方キロメートル。
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人口:約5万人で、首都トシュハウン(Tórshavn)に約2万人が集中しています。
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言語:フェロー語とデンマーク語が公用語。英語も広く通じます。
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通貨:フェロー・クローネ(Fkr)とデンマーク・クローネ(Dkr)が等価で使用されます。WikipediaTABIPPO.NET|旅の総合WEBメディア
フェロー諸島への行き方|日本からのアクセス
フェロー諸島には日本からの直行便はありません。デンマーク本土、ノルウェー、英国、アイスランドなどから飛行機またはフェリーでアクセスするのが一般的です。
主なアクセス方法:
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コペンハーゲン(デンマーク)
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エディンバラ(英国)
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ベルゲン(ノルウェー)
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レイキャビク(アイスランド)
これらの都市から**ヴォーアル空港(Vágar Airport)**へ直行便があります。
また、**スミーリル・ライン(Smyril Line)というフェリーもあり、デンマーク本土とアイスランドを結ぶルートの途中にトースハウン(Tórshavn)**で停泊します。
観光モデルプラン|フェロー諸島+周辺国の周遊もおすすめ
フェロー諸島を中心にする旅行も素敵ですが、時間がある方はデンマーク本土やアイスランドとの周遊プランもおすすめ。
同じデンマークの「本土」と「自治領」を一度に体験できるという点で、文化や景色の違いを楽しめる、貴重な旅行体験になるでしょう。
公用語とコミュニケーション
公用語はフェロー語とデンマーク語ですが、多くの方が英語を話せます。地名の発音が難しい場合は、紙に書いて見せるのがスムーズです。
現地交通と移動手段
フェロー諸島の道路は右側通行で、主要な街をバスやフェリーが結んでいます。
【主要ルートの目安】
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トースハウン ⇔ クラクスヴィーク:約1時間30分
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トースハウン ⇔ ヴォーアル空港:約1時間
レンタカーもありますが、山道や狭いトンネルも多いため、運転に不安がある方は公共交通機関を利用するのが安心です。
通貨とお金のこと
フェロー諸島の通貨は「フェロー・クローネ(Fkr)」ですが、デンマーク・クローネ(Dkr)と等価で、そのまま使えます。デンマークと違い、フェロー独自の紙幣が流通していて、その美しいデザインはお土産としても人気です。
ただし、デンマーク本土や他国では使用できない可能性があるため、使い切るか、旅行中に記念として持ち帰るのが◎。
大自然を満喫!フェロー諸島の観光スポット
フェロー諸島はどこも絶景!
特におすすめのスポットをピックアップしました:
ソルヴァグスヴァテン湖(Sørvágsvatn)
“空に浮かぶ湖”としてSNSで話題のフォトスポット。空港からすぐの場所にあるので、到着後に立ち寄るのも◎。
リジンとケトリンギン(Risin og Kellingin)
巨人と魔女の伝説が残る海上の奇岩。北部Eiði近くの山道から見ることができます。伝説とともに楽しむとより味わい深いスポットです。Risin og Kellingin(リジノケトリンギン、といった発音だったと思います、意味は「巨人と魔女」)
スラッタラティンドル山(Slættaratindur)
フェロー諸島の最高峰(標高882m)。晴れた日には山と海のコントラストが絶景!
海に落ちる滝は ムラフォスル滝(Múlafossur Waterfall)
サクスン村(Saksun)
ストレイモイ島に位置するこの村は、芝生の屋根を持つ伝統的な家々が特徴で、まるでおとぎ話の世界に迷い込んだような風景が広がります。
ジョグヴ村(Gjógv)
エストゥロイ島にあるこの村は、カラフルな家々と美しい峡谷が特徴で、北欧の風情を感じられます。
カルル灯台(Kallur Lighthouse)
ケァルソイ島の北端に位置するこの灯台は、断崖絶壁の上に建ち、周囲の絶景を一望できます。
気候と服装|春・夏の準備は?
春〜夏(3月〜8月)は比較的過ごしやすいですが、気温は10℃前後と肌寒いことも。風も強く、雨や雪に見舞われる日もあるため、防寒・防風ジャケット、防水の靴や手袋は必須。
食事・レストラン事情|物価は高め、自炊も選択肢
北欧の中でも物価は高め。スーパーやショッピングモールでは自炊できる食材も手に入ります。
● トースハウンには大型スーパーあり
● チーズや乳製品の種類が豊富
● 民宿では鯨肉をご馳走になることも(脂がのっていて美味!)
※発酵の強いチーズは匂いが強烈なものもあるのでご注意を。
治安について
フェロー諸島は治安も良く、観光客にとって非常に安全な場所です。とはいえ、海外旅行に慣れていない方は、文化の違いやマナーには配慮しましょう。
フェロー諸島まとめ|こんな人におすすめ!
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北欧の自然や絶景が好きな方
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人とは違う旅先に行きたい方
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写真や動画で旅の思い出を残したい方
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静かな場所でゆっくり過ごしたい方
フェロー諸島は“島全体が観光地”ともいえるほどの見どころにあふれています。自然に囲まれ、静けさに癒される――そんな特別な旅を、春から夏の気持ちいい季節にぜひ。
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