近年、賑わいすぎた観光地を避け、静かに深呼吸できる“ひとり旅”や“祈りの旅”が注目されています。
そんな旅にぴったりの場所が、奈良県・天川村にある【天河弁財天社(天河神社)】。
パワースポットとしても名高く、知る人ぞ知る「聖地」です。自然に囲まれたこの地で、心と体を整える旅をしてみませんか?
■ 天河弁財天とは?
「芸能と水の神様」として信仰を集める天河弁財天は、奈良県の山深く、天川村の奥地にひっそりと佇む神社です。
芸能人やアーティストにも信仰されており、KinKi Kidsの堂本剛さんがスピリチュアルなご縁で通っていたことでも話題になりました。
ご祭神は「市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)」。
琵琶を持つ姿から「音楽」「芸術」「水の守り神」とされ、芸能関係者をはじめ、多くの人が祈願に訪れます。
■ なぜ、天河弁財天が“特別な場所”なのか?
-
厳かな空気感
標高650mの高地にあるため、空気が澄みわたり、夏でも涼しく、虫の声や川のせせらぎが心地よく響きます。
まさに「自然の中の神域」 -
五十鈴(いすず)の儀式
天河神社では特別な御神宝「五十鈴(いすず)」が祀られており、これを鳴らして参拝する習わしがあります。
澄んだ鈴の音が、心の曇りを取り除いてくれるようです。この五十鈴をうまく回せて鳴らせたらご利益があるかも。慣れた方がやると簡単に回るんですが、私は鳴らすことはできても回すことはできませんでした。
コツを聞きました。まず鈴紐の端を片手で支えて少し持ち上げてたわませて、もう片方の手で鈴紐のたわんだ部分を持ちます。支えた方の手を中心にたわんだ方の手で鈴紐を大きく回すと、鈴がリングの周りをぐるぐる回り始めるとのことです。ぜひトライしてみてください。
-
星空も美しい
周囲に街灯が少なく、夜は天の川が肉眼で見えることも!
静寂と星空の中、深い瞑想のような時間が過ごせます。
■ 行き方とアクセス(少しハードだけど価値あり)
【公共交通機関】
近鉄下市口駅から奈良交通バスで約1時間30分
バスの本数が少ないため、時刻表など事前に確認して余裕をもって計画しましょう。
→「天河大弁財天社前」バス停下車すぐ
【車】
天理ICから約2時間
※山道が続くので運転には注意
■ こんな人におすすめ!
-
静かな場所で自分と向き合いたい
-
パワースポットでリセットしたい
-
芸能や音楽の神様にご縁を感じたい
-
混雑を避けて穴場に行きたい
■ おすすめ宿泊先
天河大弁財天社近くは宿が少ないです。ペンションと民宿になります。
弁財天からは遠くなりますが、洞川温泉まで行くと宿がたくさんあります。
【弁財天付近の宿】
- ペンション ミルキーウェイ
社務所に一番近い宿で便利です。食事も美味しくサービスもよいので、空いていればいつもここを予約します。早めの予約をおススメします。部屋や、共用洗面所、トイレは大変きれいです。お風呂は貸し切りタイプですが、予約制でなので空いているときに入ります。冬は電気毛布があるので朝までぐっすり眠れます。
→ ペンション ミルキーウェイ
- その他民宿
どちらも弁財天に近く、食事も美味しく、家庭的な雰囲気でくつろげます。
「民宿 和ちゃん」
「民宿 森本」 - 温泉情報
歩き疲れたら、弁財天からほど近い「天の川温泉センター 」でゆっくりしましょう。
奈良県吉野郡にある自然豊かな日帰り温泉施設です。標高600mの高地に位置し、清流・天ノ川の近くで四季折々の自然を感じながらリラックスできます。肌にやさしく「美肌の湯」として人気です。
→ 天の川温泉センター
【洞川温泉の宿】
弁財天からは遠くなりますが、温泉も観光も楽しめる洞川温泉の宿もおススメです。レトロな宿が並ぶ洞川温泉街は、夜になると提灯の灯に幻想的な風情を醸し出します。
- 紀の国屋甚八
天河弁財天に行くときは、必ず洞川温泉の甚八さんとセットで予約します。弁財天までの送迎もしてくれるので、大変助かります。昔から行者さんたちの宿なので、各部屋が広いです。食事も最高! 温泉風呂は2か所あり、それぞれ貸し切りです。空いていればいつでも入れます。
→ 天川・洞川温泉 温泉・名水・後鬼の里 旅館 紀の国屋甚八 - 行者の宿 角甚
創業350年の紀州公ゆかりの宿。ボタン鍋が美味しいです。大浴場と露店風呂がリニューアルされました。庭に面した貸し切り風呂もあります。
→ 洞川温泉 行者の宿 角甚 - 旅館 久保治
紀の国屋甚八さんの真向かいにある旅館です。気の温もりを感じる歴史ある湯宿です。部屋もお風呂もきれいで清潔感があります。
→ 洞川温泉 旅館 久保治 - あたらしや旅館
どこか昔の田舎の親戚の家に行ったような風情の宿です。洞川温泉で最初に温泉を引いた宿で、無垢の銘木で造られた建物で木の香りが残る宿です。牡丹鍋が絶品です。
→ 洞川温泉 あたらしや旅館
■ おすすめの旅のプラン(モデルコース)
-
【午前】
→近鉄下市口駅からバスでゆったり移動 -
【昼】
→天河弁財天を参拝&五十鈴の音を響かせる
→隣接する茶屋で地元の山菜そばランチ -
【午後】
→近くを散策して川辺の自然に癒される
→夕方の光に包まれながら帰路へ
帰りは近鉄下市口から観光特急ブルーシンフォニー(青の交響曲)に乗るのもよいです。アンティークで上質な装飾が旅の終わりを豪華にすることでしょう。
■ おすすめアイテム
祈りの旅におすすめのアイテムをピックアップ:
■ まとめ:オーバーツーリズムを避けた“祈りの旅”へ
京都や奈良市内の観光地は年々混雑が激しくなっていますが、天川村のような静かな地には、まだ“自分の時間”があります。
慌ただしい日常を離れて、心を落ち着ける旅をしてみませんか?
コメント